井戸尻考古館は、八ヶ岳を舞台にした縄文時代(約2300〜8000年前)の生活文化を復元して、現代生活の向上に資することを目的とした施設である。
館内には、今までに発掘調査して出土した資料のうち、2000点余りの土器や石器を年代順に並べ、移り変わりや用途を知ることができる。
また、住居展示や食物・装身具・衣類なども併せて展示し、一見すればわかるようにつとめている。
土器や土偶など文様解読で明らかになった当時の宗教観念や世界観・神話などを解説している。
館外には、5300平方mの敷地に炉址・配石遺構のほか、栽培作物圃場・石器材料岩石園を設け、当時の食生活や農具の究明を行っている。また、史跡井戸尻には復元家屋が建ち、涸れることのない湧水の音に耳を傾けると、少しのあいだ縄文の世界に浸ることができる。
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