マリーローランサン美術館

・長野県茅野市蓼科高原　RGより20分
・午前9時～午後7時(年中無休)
・中央線茅野駅よりバス25分　中央道諏訪ICより車で20分
・料金　一般1000円　こども800円

　今世紀初頭のパリにあって、ユニークな女流画家として活躍したマリー・ローランサンが描いたものは、まぎれもなくパリの女性たちである。
　彼女はブラックやピカソらとの交友、詩人アポリネールとの出会いを通じて、フオーヴイスムやキュビスムの洗礼を受けながら、その色には染まり切らず、淡い色調と簡略化されたフォルムで女性像を描き、エコール・ド・パリの多彩な才能の開花のなかで、一角を占める独自の画風を確立した。
　ローランサンの作品には、初期の写実的なデッサンから、晩年の完成された画面にいたるまで、時期により年代によって幾つかの段階がみられる。しかし、そこに一貫して流れるものは、あくまでも繊細な女性ならではの感覚と抒情の世界である。

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