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レイチェル・カーソン


Silent Spring


沈黙の春 レイチェル・カーソン著
青樹簗一訳 新潮文庫 358ページ552円
←1974年2月20日発行
1992年5月20日改版→
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   湖水のスゲは枯れはて、鳥は歌わぬ。 キーツ
「自然は、沈黙した。・春がきたが、沈黙の春だった。」(p.12) 世界に衝撃を与えた本書は、1962年('64邦訳)発行。
手にした文庫版は74年、厚生省国立公園局(現環境庁)の従兄弟から生態学関係を紹介された延長であった。
本著者や『複合汚染』有吉佐和子『奪われし未来』テオコルボーンなど女性であることは特筆すべきことであり、いずれも業界やマスコミ・政治家・学者達から攻撃されたことも忘れてはならない。
環境問題の古典と言われる本書は原子力・農薬・化学物質など「すばらしい高速道路」(カーソン)現代文明全般について問いかけた。
「もう一つの道は、あまり《人も行かない》が、この分れ道を行くときにこそ、私たちの住んでいるこの地球の安全を守れる、最後の、唯一のチャンスがあるといえよう。」(p.322)
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 海洋三部作や『センス・オブ・ワンダー』『失われた森』もぜひ読んでいただき、著者カーソンの枕許にソロー『森の生活」があったことも記しておきたい。

The sense of Wonder


「もし、あなた自身は自然への知識をほんの少ししかもっていな と感じていたとしても、親として、たくさんのことを子どもにしてやることができます。
 たとえば、子どもといっしょに空を見あげてみましょう。そこには、夜明けや黄昏の美しさがあり、流れる雲、夜空にまたたく星があります。
 子どもといっしょに風の音をきくこともできます。それが森を吹き渡るごうごうという声であろうと、家のひさしや、アパートの門でヒューヒューという風にコーラスであろうと。そうした音に耳をかたむけているうちに、あなたの心は不思議に解き放たれていくでしょう。雨の日には外に出て、雨に顔を撃たせながら、海から空、そして地上へと姿をかえていくひとつぶの水の長い旅路に思いをめぐらせることもできるでしょう。
 あなたが都会でくらしているとしても、公園やゴルフ場などで、あの不思議な鳥の渡りを見て、季節の移ろいを感じることもできるのです。」  

レイチェル・カーソン The sense of Wonder 上遠恵子=訳 佑学社刊より

Rachel L.Carson/1907-1964  アメリカの海洋学者。 「silent spring/沈黙の春」農薬が生態系を破壊し環境汚染を引き起こしている現状を指摘、世界的なベストセラー。 新潮文庫で読んだのが環境問題へ目を向けるきっかけとなった。



日本国憲法

前文

 日本国民は、正当に選挙された国会における代表者を通じて行動し、われらとわれらの子孫のために、諸国民との協和による成果と、わが国土全土にわたって自由のもたらす恵沢を確保し、政府の行為によって再び戦争の惨禍が起ることのないやうにすることを決意し、ここに主権が国民に存することを宣言し、この憲法を確定するそもそも国政は、国民の厳粛な信託によるものであってその権威は国民に由来し、その権力は国民の代表者がこれを行使し、その福利は国民がこれを享受する。これは人類普遍の原理であり、この憲法は、かかる原理に基くものである。われらは、これに反する一切の憲法、法令及び昭勅を排除する。
 日本国民は、恒久の平和を念願し、人類相互の関係を支配する崇高な理想を深く自覚するのであって、平和を愛する諸国民の公正と信義に信頼して、われらの安全と生存を保持しようと決意した。われらは、平和を維持し専制と隷従、圧迫と偏狭を地上から永遠に除去しようと努めてゐる国際社会において、名誉ある地位を占めたいと思ふ。われらは、全世界の国民が、ひとしく恐怖と欠乏から免かれ、平和のうちに生存する権利を有することを確認する。
 われらは、いづれの国家も、自国のことのみに専念して他国を無視してはならないのであって、政治道徳の法則は、普遍的なものであり、この法則に従ふことは、自国の主権を維持し、他国と対等関係に立たうとする各国の責務であると信ずる。
 日本国民は、国家の名誉にかけ、全力をあげてこの崇高な理想と目的を達成することを誓ふ。

 第二章  戦争の放棄

[戦争の放棄、戦力の不保持・交戦権の否認]
第九条 日本国民は、正義と秩序を基調とする国際平和を誠実に希求し、国権の発動たる戦争と、武力による威嚇又は武力の行使は、国際紛争を解決する手段としては永久にこれを放棄する。
2 前項の目的を達するため、陸海空軍その他の戦力はこれを保持しない。国の交戦権は、これを認めない。

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