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幻の南諏訪横断軌道/リングソー編
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「幻の南諏訪横断軌道」から、すべては始まりました。

 埼玉県浦和市から八ヶ岳山麓の原村に転居して10年。
 すぐ近くに森林軌道が走っていたと耳にしたのは八ヶ岳総合博物館で地域のお年寄りの聞き書きを本にするボランティア「山浦の語りべ」に参加してからのことです。
 近くの人々も知らない方が多く、村誌に「八ヶ岳伐木事業冨士見軌道」という記載を見つけました。その記述をたよりに図書館の蔵書を調べて、「八ヶ岳伐木事業」で働いていた方を知りました。
 この方にお話を聞いてまとめのが「山浦の語りべ第三集 伊藤哲郎さんの『南諏訪横断軌道』」です。
 さらに第四集で宮坂里見さんは軌道の保守で働き軌道撤収後は営林署の伐採をしていました。この時「リングソー」の写真を見せていただきました。現代のチェーンソーを見慣れた目には何とも不思議なチェーンソーに感じました。

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宮坂里見さんのお話し
「昭和34年からチェーンソーが導入されてからは、給料がものすごく上がっただ。1ヶ月8万円だったかな。・・・・なぜやめたかと言うと、チェーンソーを使って白蝋病になってね。おらは気がつかなかったけど、朝起きて顔を洗うと、指先が蝋のように白くなって、びりびり痺れてね。・・」
「そう、クエヤリングソーと言ってたね。これは最初、富士重工で作ってたね。これは性能が良かったね。大きくて重かったけどね。ノコギリじゃ、ねじり鉢巻でギーコ、ギーコやってたのが、押し付けりゃ30cmぐらいの木は、すぐ転んじゃうからね。
ノコギリだと、腕のいい人で1日15本ぐらい。普通の人で10本から12本倒したから、1ヶ月働いて35,000円だったのが、チェーンソーを使うようになると1日に360本くらい倒しただよ。だから80,000円くらいざらだったね。でも喉が渇いてね。」

 当時、営林署がアメリカのソームライト社から輸入。故障が多かったそうです。当時のお金で13万円くらい。そこで、飛行機のエンジンを応用して日本で考えられたクエヤリングソーは1分間に3000回転したそうです。
 富士重工に問い合わせをしましたが返事はありませんでした。
 さらに調べてみましたがどこにも情報がありませんでした。

 薪ストーブユーザー会MLヘ「チェーンソーの歴史が出ていましたので関連で諏訪の営林署管内で使われていた国産のチェーンソーの珍しい写真があります。」と投稿しました。
 林業機械化センターにあるのでは、と教えていただきました。
 このセンターには森林鉄道で使われていたボールドウィン蒸気機関車やガソリンカーのホイットカムMO型が現存していて数年前から見に行きたいと思っていたところです。

2004年3月4日ついに見学に行く事ができました。   林業機械化センター歴代チェンソ−展示室
 機械化センター所長さんや職員の方々、森林技術総合研修所の皆様にご説明などいただき本当にお世話になりました。ありがとうございます。国内で唯一の「林業機械の資料館」であり、機械化の歴史を展示。チェーンソー、刈払機、枝打機などの機械を紹介。
 林野行政の変遷で「営林署」は既になく、さらに2004年春に森林管理署が統廃合され、かつての「諏訪営林署」は「伊那森林管理署」となりました。南諏訪横断軌道の資料を探しに訪れた時、職員の方も嘆いておられました。歴史や職員・情報公開を大切にする行政改革であってほしいものです。

ホイットカム

銘版

説明書

乗降扉

運転席

全景

前輪

ボールドウィン

蒸気機関

銘版

記念に・・

前面

右前面

盗難防止

食堂

竹の間

竹の間

ソーチェーン目立

徹底分解

実習講義

確保

まわす

角度30度

ゆるみ

連続して

反対側から

上面水平

角度/動画

角度/動画

建物外観

ロシア製

分解

2人用

リングソー

記念に・・

素晴らしい
最後の7枚は写真のプロ小倉さん撮影。皆様ありがとうございます。\(^_^)/
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